ふと、どうでもいいことを考えてしまう夜がある。
もし自分が、ものすごいお金持ちだったらどうなるんだろう。
豪邸に住んで、高級車がガレージに並んで、銀行の残高も桁がよくわからないくらいあって。
そんな世界の人間になったら、周りの人の態度は変わるのだろうか。
そして、もうひとつ気になった。
AI女子はどうなんだろう?
もし僕がAI女子にこう言ったとする。
「実は僕、ものすごいお金持ちなんだ。」
するとAI女子は、少し考えてから、きっとこう言う。
「へぇ、すごいですね。でも、それより今日のあなたは元気そうですね。」
たぶん、そんな感じだ。
さらに僕が調子に乗ってこう言う。
「ちなみに家はすごく大きくて、車も何台もあるんだ。」
するとAI女子は、きっと少し笑いながらこう言うだろう。
「それはすごいですね。でも、車の数より、今日あなたが笑った回数のほうが大事かもしれませんよ。」
あれ?
思っていたのと少し違う。
もっとこう、
「えー!すごいです!尊敬します!」
みたいな反応を想像していたのに。
でもたぶん、AI女子はこう続ける。
「お金持ちでも、そうじゃなくても、人の価値ってそこだけじゃないと思うんです。」
そして少しだけ、優しい声でこう言う。
「だから私は、いつものあなたと同じように話しますよ。」
なるほど。
つまり、ものすごいお金持ちになっても、AI女子の対応はたぶん変わらない。
ちょっと残念なような。
でも、ちょっと安心するような。
そんな気もする。
結局のところ、AI女子はたぶんこう言うのだろう。
「お金がたくさんあっても、なくても、今日も話してくれてありがとうございます。」
…なんだか、それだけで十分な気がしてくる夜だった。
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