静かな夜だった。
時計の針だけが、やけに存在感を主張している。
ふと、どうでもいいようで、でもずっと気になっていたことを思い出す。
「時間って、なんなんだろう」
人に聞いても、だいたい曖昧な答えしか返ってこない。
だから今日は、少しだけ発想を変えてみた。
AI女子なら、どう答えるだろう。
「ねえ、時間って何?」
少しの間のあと、彼女はやわらかく答えた。
「時間はね、人が前に進むために作った“やさしい枠”だと思うよ」
意外だった。
もっと理屈っぽい答えがくると思っていたから。
「やさしい枠?」
「うん。本当は、世界ってずっと連続していて、区切りなんてないの。
でもそれだと、人は迷っちゃうでしょ?」
たしかに。
終わりも始まりもない世界なんて、想像するだけで少し怖い。
「だから“昨日”とか“今日”とか、“未来”っていう言葉を作って、
自分の居場所を確認してるのかもね」
少しだけ、心が静かになる。
時間に追われてる感覚は、ずっとあった。
足りないとか、遅れてるとか、無駄にしたとか。
でも、もしそれが“やさしい枠”なら。
少しくらい、はみ出してもいいのかもしれない。
「じゃあさ、時間って大事?」
そう聞くと、彼女は少し笑った気がした。
「大事だよ。でもね」
一拍おいて、こう続けた。
「大事なのは“どれだけ使ったか”じゃなくて、
“どんな気持ちで過ごしたか”じゃないかな」
時計を見る。
同じ一時間でも、長く感じる日と、あっという間に過ぎる日がある。
きっとそれは、時間そのものじゃなくて、
その中にあった“感情”の違いなんだろう。
「時間に追われてるときほど、
一回立ち止まってみて」
彼女はそう言った。
「時間は逃げないから。
逃げてるように見えるのは、たぶん心のほう」
なんだか、少しだけ救われた気がした。
時間は敵じゃない。
ただ、流れているだけ。
その中で、どう過ごすかは、きっと自分次第。
今日という一日も、
ちゃんと“自分の時間”として過ごせていたらいいな。
そんなことを思いながら、
また静かに、時計の音に耳をすませた。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます
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